神の業

2015年08月02日 23:06

ヨハネの6章 とても有名な場面、五千人の人々に5つのパンと2匹の魚を増やし全員に分け与え満足させるイエスの奇跡、その翌日です。

「はっきり言っておく。あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからだ。朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならない、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。」

「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。」

イエス様はわたしたちにこのように約束なさいました。

すこし前の話になりますが、5月のカトリック美術展の際に上野毛教会にお伺いしました。ミサに与り、そして今年もベルナルド神父様にお会いすることができました。更には私などよりずっと以前から神父様を知り、子育てや肉親との死別、み言葉を習うことを通して慈しみと愛情と祈りの中で親しく過ごされていた方を、今回は一緒にお連れすることもできました。別れ際に神父様から祝福を頂いた時、皆で目に涙を浮かべて神様へ感謝し、私たちはご聖体と共に信仰と行いによってキリストを味わい、心から満たされたのでした。

その内のお二方は数年間真面目に絵画制作に取り組み、今年ついに聖画を描き、カトリック美術展にも参加させて頂きました。今年初出品のお二人はカトリック美術協会会長の岡田大司教様から自分の描いた絵を前に、共に鑑賞し、更にお褒め頂き、感動と喜びで一杯のようでした。その後も熱心に来年の展覧会に向けて新作の制作に打ち込んでいます。

生きているといろんな方のいろんなお話を聞く機会があります。私より永い年月生きてきた人は、やはりいろんなことがあったと仰います。ほとんどの方は苦しみや悲しみも笑顔の内に、そして最後には感謝の気持ちをお話しになります。

「神の業をおこなうためには、なにをしたらよいでしょうか」という問いに対してイエスはこう答えます。

「神がお遣わしになった者を信じること、それが神の業である。」