「祈りの絵画」 について     画家・三宮一将

2014年06月05日 12:41

 今の時代を生きている画家としてわたしが選んだ道は、ひとりのカトリック信徒としてイエス・キリストの福音を、聖書を描くということでした。画家が自らの人生において大切にしていることをテーマにするのは、とても自然なことだと思います。キリスト教の聖書の場面を絵画にすることは、過去の歴史にあったこと、終わった芸術だと考える人もいます。芸術はこの世にあるさまざまな美しい光、色、形、又は情景や思いなどを通して、人間が心を神に上げる為に与えられた神様の恵みだと考える人もいます。もちろんわたしもその中の一人です。芸術は道であり、それぞれの人の人生がそうであるように、自分の意思に従って自由に表現することがゆるされていますし、誰かのために表現するという方もおられると思います。同じように、わたしは神様にむかって聖書を描く、ということを自由に願って描いているのです。